2017.09.29UP     不動産投資を女性にオススメする理由
~Vol.1 男女の賃金格差はまだ大きい。~

女性の社会進出が進む中、
所得など実態はまだ追いついていない

●女性の不動産投資セミナー参加者が10年間で2倍に

最近、女性投資家が増えています。
女性の不動産投資セミナー参加者数でみても、この10年でおよそ2倍に増加しているといいます。それでは、なぜ、女性の不動産投資が増えているのでしょう。

●増える女性投資家。その理由は?

これほど、世の中が女性に向けて不動産投資を勧めるのはいくつかの要因が考えられますが、一つは「未婚率・離婚率の上昇によって、1人で生きる女性が増えている」から。生涯未婚率も増加しています(図1参照)。

■図1:生涯未婚率の推移(将来推計も含む)

生涯未婚率の推移(将来推計も含む)
*国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集(2015年版)」、「日本の世帯数の将来推計(全国推計2013年1月推計)」 (注)生涯未婚率とは、50歳時点で1度も結婚をしたことのない人の割合。2010年までは「人口統計資料集(2015年版)」、2015年以降は「日本の世帯数の将来推計」より、45~49歳の未婚率と50~54歳の未婚率の平均である。

また、女性の就業率上昇も一因です(図2参照)。『2017年版男女共同参画白書』によると、2016年の女性(15~64歳)の就業率は前年比1.4ポイント上昇の66.0%となり、1968年の調査開始以来、過去最高を更新しています。

■図2:女性の就業率

女性の就業率
*総務省「労働力調査(基本集計)」より作成

そしてもう1つ、大きな要因と考えられるのが、離婚する人が増えていることです。厚生労働省が発表した人口動態統計を見ると、2015年に結婚したのが63万5,000組。離婚したのは22万5,000組。離婚率は35.4%となり、3組に1組以上が離婚していることになります。

後ほど詳述しますが、男性よりも女性のほうが平均給与所得は低いので、未来の資産形成、資産運用を考え、始める方もいらっしゃいます。

■図3:離婚率の推移

離婚率
*厚生労働省「平成27年人口動態統計」より

このほかに、女性に不動産投資を始めたきっかけを聞くと、「将来受け取れる年金が予想以上少ないことをニュースで知ったから」という声がよく返ってきます。これは、“楽しい未来”を得るよりも、“不安をなくす”ことを重視する女性が増えているといえるでしょう。「老後資金は自分でなんとかするもの」という意識が強まり、少なくなる年金をカバーする対策として投資を始めているのです。

そして、「教育資金など、将来に向けて用意しなければならないお金が増えた、または増えそうな時」も多く聞きます。つまり、妊娠・出産をきっかけに投資を考え始めたという人は多いのです。

女性の平均給与所得は、男性の7割程度

これだけ女性の社会進出があるというのに、この30年間、男女の給与格差はほとんど縮まっていません。女性の平均給与所得は男性の7割程度ということをご存知でしたか? 欧米諸国では女性の平均給与所得は男性の8割~9割といわれているので(それでも男女の給与格差はあるんですね)、日本の数字は先進国とは思えないほど格差が大きいといえるでしょう(図4)。

■図4:性別平均賃金、男女間賃金格差

性別平均賃金、男女間賃金格差
*厚生労働省 平成28年2月発表

まとめ

働く女性の待遇を改善するため、1985年に男女雇用機会均等法が制定されました。今後、少しずつ改善していくとは思いますが、男性と女性の給与格差が無くなる日はきっとまだ先のことだと思われます。

世界の中でも、日本の働く女性待遇はまだまだ道半ば。これならば、定年後が心配になり、積極的に資産形成をしたくなる気持ちがわかりますね。