2018.04.24UP男女の給与格差は縮まらない。未婚でも生き抜くための力

世間体よりも自分らしさを重視したいと思う女性がかつてに比べて多くなった昨今では、生涯未婚という選択をされる方も少なくありません。しかしながら、このような人生における重要な選択をする際には、自身の気持ちだけでなく、お金などの現実的な問題も直視する必要も出てくるのです。

男女の給与格差が女性にもたらす影響

雇用における男女格差の解消が叫ばれるようになって久しいものの、実際的な給与格差はいまだに大きい状態が続いています。

男女の給与格差が女性にもたらす影響
画像「http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2016/dl/02.pdf」第2図「性、年齢階級別賃金」
出典元:平成28年賃金構造基本統計調査(性別)

上図からも分かる通り、就職時はほぼ同等である男女の給与格差は年齢を重ねるごとに大きくなっていき、50~54歳を迎えるころには約156万円の差が生じます。また、この図からは、男性の給与が年齢を重ねるごとに増えていくのに対し、女性の給与は定年まで働いたとしてもほぼ横ばいであることが分かるでしょう。生涯未婚の状態で定年まで働くことを考える女性にとっては、モチベーションを保つための目標が作りづらいという問題も出てきます。

以上のことから、生涯未婚の状態で生き抜くためには、経済的にも現実的にも仕事以外の「何か」を見つけ、それによってモチベーションを保ち続ける必要があるといえるでしょう。

増加傾向にある未婚率による影響

女性が生涯未婚の状態で生き抜くためには、社会全体での女性の未婚率などのデータを把握し、それが自身の人生にもたらす影響についても考えなければなりません。

増加傾向にある未婚率による影響
画像「http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/data/img/koninritsu.gif
出典元:厚生労働省「人口動態統計」
増加傾向にある未婚率による影響
画像「http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/data/img/mikonritsu2.gif
出典元:総務省「国勢調査」

上図は1947年以降の日本国内における婚姻率の推移と、1960年以降の25~39歳までの女性の未婚率の推移を表しています。このデータからは、全体の婚姻率が減少傾向にあり、25歳から39歳までの女性の未婚率が増加傾向にあることが分かります。また、このデータからは一般的に結婚適齢期といわれている30~34歳の女性の未婚率が34.6%と高く、この時点で生涯未婚を選択している女性が決して少なくないと予想できるでしょう。

これらのデータから、今後生涯未婚を選択する女性は、社会において決して珍しくない存在となることが予想される一方で、生涯を通した賃金の低さに悩まされることも予想されます。

まとめ

生涯にわたり賃金が少ないことに悩まされる可能性が高い未婚の女性にとって、不動産投資は大きな経済的支えとなります。将来のリスクを可能な限り軽減するという意味でも、今のうちから不動産投資を始めておくのはいかがでしょうか。