2022.12.16UP     円安が不動産投資に与える影響とは?
初心者がおさえておきたい具体的なポイント

記録的な円安は不動産投資にも影響を与えており、多くの投資家がそれによる変化への対応を迫られています。
このことから、これから不動産投資を始めたいと考えている方も
円安ならではの投資におけるポイントを押さえておかなければなりません。
ここでは、円安が不動産投資に与える影響について解説します。

円安によるインフレが及ぼす影響

円安によって引き起こされる輸入原材料や燃料などの高騰は広範なインフレをもたらします。
そして、インフレは投資対象となる不動産の価格にも影響を及ぼすのです。

一般的な考え方だと、不動産価格は建材などの値上がりに比例する形で高騰することとなります。
しかしながら、円安に由来するインフレの場合は、余剰資金が不動産市場から為替市場へ流れることもあり、
それに伴って逆に不動産価格が下落することもあるのです。

このように円安によるインフレが不動産価格に及ぼす影響とそれによる変化については、いくつかのパターンが想定されます。
そのため、円安によってインフレが生じている際には
「情勢によって影響は異なる」ということを大前提として投資を行っていかなければなりません。

円安は海外の投資マネーも引き寄せる

円安の状態で多くなるのが国内市場への海外の投資マネーの流入です。
とりわけドルの国内市場への流入は多く、その影響はアメリカにおける金利政策と関連付けて見極める必要があります。

2022年11月の段階で日本国内の不動産はアメリカの投資家から見て魅力的なものとなっており、
その理由としては新型コロナウイルスの流行を経てもなお、アメリカよりも利回りがよいことなどが挙げられます。

その一方で、アメリカ政府は金利政策として利上げを行うことを示唆しており、
その程度によっては日本での利回りがアメリカの水準を下回ることも想定されるのです。
こうなってしまうと円安でも日本国内における不動産売却は加速する可能性があり、
不動産価格が著しく下落することも考えられます。

まとめ

円安による影響は不動産投資にも及んでおり、投資家は市場の動向を注視しています。
また、不動産価格の変化には円安やそれに伴うインフレだけでなく、
アメリカの金利政策も影響を及ぼすため、投資家には総合的な判断力が求められるでしょう。
市場の動向によってはより利益を上げやすくなることもある不動産投資を今から始めてみてはいかがでしょうか。