2022.10.07UP 個人年金保険は入るべき?加入のメリットとデメリット
老後の生活資金を確保する手段として注目を集めているのが「個人年金保険(養老保険)」です。
しかしどのようなメリットがあるのか分からず、加入に踏み出せないという方も少なくありません。
ここでは、個人年金保険のメリット・デメリットについて解説します。
29歳以下の若年層に老後資金対策の意識が高まっている
個人年金保険に対する注目度の高まりには、
老後資金対策の意識が幅広い世代で高まっていることが大いに関係しています。
2021年に生命保険センターが行った生命保険に関する調査(※1)では、
世帯主年齢別に見た個人年金保険への加入率が55~59歳が31.5%と最も高い数値を示しました。
また、50~54歳は31.3%、60~64歳は30.1%と同様に高い数値です。
これらのことから、定年退職が間近に迫ることで老後資金対策を意識するようになり、
その結果生命保険への加入に至る人が多いことが分かります。
一方で、若年層の加入も増加しているのです。同調査では、29歳以下の加入率が2009年は3.7%だったのに対し、
2021年は16.3%と約4倍になっています。このことから、若年層でも老後資金対策の意識が高まっていると言えるでしょう。
個人年金保険の加入のメリットとデメリット
個人年金保険は、生命保険と同様に老後資金対策における選択肢のひとつです。
主な種類としては「確定年金」「有期年金」「終身年金」の3つが挙げられます。
公的年金との違いは、民間の保険会社が扱う商品であり、加入は義務ではないという点です。
ここでは個人年金保険のメリット・デメリットを解説します。
◇メリット
・同じ金額を預金し続けた場合と比較すると、最終的に受け取れる金額が多くなる可能性が高い
・定期的に納める保険料が所得控除の対象となることがある
・預貯金をするだけの老後資金対策よりも計画性があり、継続しやすい
◇デメリット
・インフレが加速すると、将来の物価に対応できるだけのお金を受け取れないことがある
・早期に亡くなってしまうと、納めた保険料の総額以下のお金しか受け取れないことがある
まとめ
老後資金を確保する手段は多種多様に存在し、自身の収入やライフスタイルに合うものを選ぶことが大切です。
個人年金保険を選択肢のひとつとして、老後の生活に備えた資産形成を早いうちから始めてみてはいかがでしょうか。