2021.10.29UP     高齢者は何歳から?健康に生活できるのは何歳くらいまで?

日本の平均寿命は世界の中でもトップクラス。実際に高齢になっても元気な人は多くいらっしゃいます。
「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」において「70歳定年」も可能となりました。
では、一体何歳からを高齢者と呼ぶのでしょうか。実際に元気に働いたり、
健康に生活したりできるのは何歳くらいまでなのかも気になるところです。
ここでは、高齢者は何歳からなのか、健康に生活できる年齢の目安についてご紹介します。

高齢者は何歳からをイメージする?

日本の総務省統計局によると、65歳以上の人が高齢者と定められています。
なお、国際連合では60歳以上、世界保健機関では65歳以上を、それぞれ高齢者としているのです。

一方で、厚生労働省による令和2年版厚生労働白書における
「高齢者とは何歳以上か」という質問への回答(2014年)では、以下のような結果が出ています。

65歳以上 6.4%
70歳以上 29.1%
75歳以上 27.9%
80歳以上 18.4%

この回答からも、多くの人が70歳以上を高齢者と考えていることがわかります。
高齢者は70歳以上というイメージには、少子高齢化が要因のひとつと考えられます。

2008年以降、総人口は減少に転じており、65歳以上の人口が増加する幅よりも、
64歳までの人口減少幅が上回っています。1990年に12.1%だった日本の高齢化率は、
2019年までの30年間に16.3ポイントアップして28.4%にまで達することとなり、
平成は高齢化が急激に進んだ時代となりました。

2040年には、日本全体の人口のうち半数が20~64歳になると推測されています。
また、わが国の人口ピラミッドの構成を考えると、高齢化率の伸びは鈍るものの、
2035年までは85歳以上の人口が大きく増えることも予想されています。

健康に生活できるのは何歳くらいまで?

平均寿命は、生まれてから何歳まで生きることができるのかを統計データから予測した平均余命ですが、
平均寿命のほかに「健康寿命」という基準があります。
これは、日常的な生活を制限されることなしに健康的に生活を送ることが可能な期間のことです。
日常的な生活の制限とは、介護や病気などによって自立して生活することができない状態を意味しています。

厚生労働省による令和2年版厚生労働白書における平均寿命と健康寿命の推移(2016年)では、
平均寿命は男性が80.98年、女性は87.14年となっており、健康寿命は男性が72.14年で女性が74.79年という結果でした。

これは、自立的な生活が困難になってからも男性は8.84年、
女性の場合は12.35年も生きていかなければならないことを表しています。

この健康寿命を伸ばすためには、身体的な運動機能を維持するための適度な運動や絵を描いたり、
読書をしたりするなどの脳を活性化することが必要です。
また、長生きすることに対する経済的な不安を感じないように、
若いうちから貯蓄や投資を行っておくことも必要となります。

まとめ

わが国においては65歳以上を高齢者と定めていますが、実際には70歳以上を高齢者と考えている人が多いのが現状です。
実際に日本人の平均寿命は男性も女性も80歳を超えてはいるものの、健康寿命はそれよりも短くなっています。
高齢者になっても安心して生活するためには、
貯蓄や不動産投資などで若いうちから資産形成を始めることをオススメします。