2021.10.22UP     学び直しはお金がかかる?どんなことを学べばいいの?

女性の社会進出が推進されるなか、政府の支援策のひとつに「学び直し」があります。
しかし、勉強はしたいけれどお金も掛かりそうだし、何をしたらいいかわからないといった声も少なくありません。
今回は学び直しについて解説し、合わせて学び直しに活用できる助成金についてもご紹介します。

学び直しで仕事に役立つ知識を

日本は、出産はともかく家事・育児は女性がするものという認識がいまだに根強く残る国でもあります。
そのため、結婚を機に退職する女性も多いのが現状です。
そんな女性に学びの場を提供し、再就職を支援、社会参画を促す取り組みとして、政府は「学び直し」に注力しています。

これにより、さまざまな教育機関も学び直しに取り組み始めています。
日本女子大学では、平成19年より女性のための再就職支援プログラムのひとつとして、
学び直し講座「日本女子大学リカレント教育課程」を発足しました。
公開講座が多い一般的な学び直し講座とは異なり、学部の正規課程を受講できるプログラムです。

また、企業としてもAIやIoTなど最先端のテクノロジーを活用できるデジタル人材を採用、
あるいは再雇用を求めている背景があり、そういった最新技術を学ぶ意味では学び直しは女性だけのものとは限りません。

学び直しに活用したい助成金

少子高齢化社会にある現在、定年退職後に悠々自適の生活というのは既に難しいものになりつつあり、
今後は定年退職後も引き続き働き続けることが当たり前の世の中になっていくでしょう。
長く働くということは企業のあり方の変化に対応しなければならないこと、つまり学び直しは女性に限ったものではなく、
すべての社会人に必要となってくることから、国の取り組みともなっています。

このような背景から、学び直しでは厚生労働省が教育訓練給付制度を設けており、
指定の教育訓練を自費で受けた場合に支給される4つの給付金があるのです。ここでは、助成金をご紹介します。

・一般教育訓練給付…専門サービスや情報関係など幅広い講座が対象
・特定一般教育訓練給付…ITスキルなどキャリア形成効果が高い特定の講座が対象
・専門実践教育訓練給付…看護師など専門的知識を身に付ける講座が対象
・教育訓練支援給付金…教育訓練を受ける失業者が対象

これらの詳しい内容は厚生労働省のホームページで確認することができます。

まとめ

「学び直し」は結婚・出産・子育てなどの理由で退職した女性に
再就職やキャリアアップの機会を持ってもらうための国の取り組みです。
また、学び直しの意義はそれだけではなく、
これからの企業のあり方の変化に対応してくためすべての社会人とって必要なものです。
そんな学び直しに加えて将来に備えるなら、
投資をはじめとした資産形成をしておくことが安心のバックアップとなるでしょう。