2021.09.10UP     貯蓄もなかなか難しい時代、周りはどう感じている?

将来に向けて貯蓄をしたいけれどなかなか思い通りに進まないと感じている方もいるのではないでしょうか。
生活保護という言葉を聞いて気になっている方もいるでしょう。
今回は、日本全体の生活状況をどのように感じている人が多いのか、データをもとにご紹介します。

全体の8割が「貯蓄が少なく生活が苦しい」と感じている

生活が苦しいのは自分だけなのかと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
厚生労働省による調査の統計によると、日本全体の状況がわかります。
2019年の調査における、貯蓄金額ごとに生活をどう感じているかという質問に対しての回答は以下の通りです。

◇貯蓄がない 
・大変苦しい:45.6%
・やや苦しい:34.0%

◇50万円未満
・大変苦しい:36.1%
・やや苦しい:37.0%

◇50~100万円未満
・大変苦しい:33.1%
・やや苦しい:38.8%

◇100万~200万円未満
・大変苦しい:28.2%
・やや苦しい:39.6%

◇総数 
・大変苦しい:21.9%
・やや苦しい:32.6%

以上のデータから、貯蓄がない人ほど生活が苦しいと感じている数が多くなっていることが分かります。
全体でみると54.5%と約半数ですが、貯蓄がない方は79.6%にまで増加している状況です。

貯蓄が十分にないと、コロナ禍による収入減、病気やケガなどの突発的な支出、
子どもの進学費用、親の介護費用などが生じた時に、支払いに追われることになります。
そうなると新たに貯蓄もできず、さらに生活が苦しくなってしまうでしょう。

生活保護を受けている高齢者はどれくらい?

日々の生活が苦しいと、将来高齢者になってからの生活は大丈夫だろうか、と心配になるのではないでしょうか。
厚生労働省の調査によると、生活保護を受けている方の高齢単独世帯数の推移は以下の通りとなっています。

・1990年:162万世帯
・2015年:593万世帯

25年間で、生活保護を受けている世帯数は約3.7倍に増加しています。
生活保護は、いわばセーフティネットといえる社会保障制度です。
生活保護を受給できれば、将来に向けた資産が貯蓄できていなくても生活自体ができなくなるわけではありません。

生活保護を受給しないで済んでいる人であっても、必ずしも日々の生活に満足できるとは限らないのが現実です。
老後もゆとりのある生活を送りたいのであれば、
早い段階で給料とは別に資産を形成できる何かを用意しておく必要があるでしょう。
現在の収入が給料だけという方は、副業や投資などを検討しておくのがオススメです。

まとめ

現在の日本においては、貯蓄が少ない人ほど生活が苦しいと感じている割合が増加傾向です。
また、生活保護を受けている人の割合はこの25年間で増加しており、他人事ではなくなっています。
老後もゆとりのある生活を送りたいと考えるなら、早いうちから不動産投資などで資産形成を始めましょう。