2021.03.26UP     健康寿命が延びても手放しで喜べない理由|女性は健康不安が男性より高い

日本が長寿大国であることはすでよく知られていますが、日本人の寿命は今もなお延びる傾向にあります。
しかし、人間にとって最も重要なことは、ただ長く生きることではなく健康で長生きすることです。
この記事では、健康寿命と老後のための資産形成の大切さについてご紹介します。

健康寿命は延伸したものの不安がある人も一定数

日本人の寿命と同様に日本人の健康寿命も延伸傾向にありますが、健康に不安を感じる人もある一定数いるのも事実です。
ニッセイ基礎研究所が発表した2016年~2019年のデータでは、
この3年間で平均寿命の伸び率は男性が+0.43 年、女性が+0.31年、健康寿命は男性が+0.54 年、女性が+0.59 年となり、
平均寿命より健康寿命のほうが延びていることが分かります。

しかし、同研究所による別の試算では、65歳から数えた健康寿命と平均寿命の差が男性 8.7 年、
女性 12.1年となっており、日常生活に制限を感じる期間はかなり長いといえるでしょう。
また、2019年に30歳以上を対象としたアンケートでも、
全体の 13.4%(男性 12.0%、女性 14.6%)が日常生活で健康問題を抱えている回答しています。

長生きは老後の資産を圧迫

長生きすることでより多くのことが経験できるわけですが、現実には決してよいことばかりではありません。
生活していくためにはお金が必要になりますから、長く生きするためにはそれだけ多くの資金が必要です。
そして、人生には思わぬ出費はつきもので、十分な資金を用意していたはずなのに「老後破産」される方もいらっしゃいます。
ここでは、「老後破産」にいたる経緯のひとつを確認しておきましょう。

東京都在住Aさん(84歳)
夫婦ふたりで生活できるように、3,000万円用意していました。
夫が1年前に認知症を発症。子どもは海外に住んでいて、
自分ひとりで世話をするのが難しいため、施設に入居させることにしました。

入居費用に1,000万円かかり、さらに月々の支払いも必要です。
月額費用は年金だけでは支払えないので、今は預貯金を切り崩していてなんとかしています。
でも、それができるものあと4年ぐらいでしょう。これからの生活に不安しかありません。

まとめ

ご紹介したように、健康寿命が延びることは喜ばしいことばかりではありません。
経済的問題を解決するために、若いうちからできる範囲で投資や資産運用をしておくとよいでしょう。
なかでも、不動産投資は安定した収入が得られるので大変オススメです。
老後のために資産を増やしたい方は不動産投資を始めてみてはいかがでしょうか。