2018.11.23UP     【徹底比較!】独身女性目線の「賃貸」vs.「持ち家」

「賃貸か、持ち家か」は、住まいにおける永遠のテーマともいえるほど、さまざまな場面でよく取り上げられる問題です。この悩ましい問題を、独身女性の視点で見たときには、どちらを選んだほうがいいのでしょうか。「賃貸」と「持ち家」のメリット・デメリットを比較してみましょう。

賃貸のメリットとデメリット

賃貸住宅のメリットは、やはり身軽さです。独身女性にとってライフスタイルが変化する機会は案外たくさんあります。たとえば、「パートナーができた」「転勤した」「転職して収入が上がった(下がった)」などです。子育て中のシングルなら、子どもの独立に合わせて自身のライフスタイルも変化するでしょう。賃貸ならばいつでも転居できるので、ライフスタイルの変化に合わせて最適な家を選べます。

賃貸のデメリットは、住居費です。当たり前ですが、賃貸住宅に住んでいる限り、家賃や更新料を一生払い続けなければなりません。働いて収入があるうちはいいのですが、老後にはこれが大きな負担となります。また賃貸の場合、内装を自分の好みに変えたいと思っても、それができません。最近では「DIY賃貸」も増えていますが、まだまだ少数派といえます。

持ち家のメリットとデメリット

持ち家のメリットはなんといっても自分の城を所有していることの安心感です。また、リフォームをしたり新しい設備を入れたり、自分の好みの家にアレンジすることもできます。一般的に賃貸住宅よりも持ち家のほうが、内装や設備にグレードの高いものが使われています。暮らしのレベルという点では持ち家に軍配が上がるでしょう。

コストに関して、持ち家では住宅ローンの支払いは発生しますが、ほとんどのケースで家賃の支払いと同等かそれ以下に抑えることができます。ローンの支払いが終わった自宅ならば、それ以上の住居費は発生しませんから、この点では賃貸住宅よりも有利といえます。

ただし、持ち家を所有していることでかかるコストは他にもあります。固定資産税や定期的な修繕やメンテナンス費用、十数年に一度の大規模改修費用です。これらは忘れがちですが、大きな金額になるので、持ち家のデメリットといえるでしょう。また、賃貸住宅とは反対に、気軽に引っ越せない点もデメリットに挙げられます。

一生賃貸と決めたら、老後に備えて住居費を確保する

賃貸と持ち家にはそれぞれのメリット・デメリットがあり、どちらを選ぶべきかは、正直なところ「ケースバイケース」です。

ライフスタイルや考え方、給与収入、手持ちの資金、親から相続する自宅の有無などさまざまな条件を踏まえて、自分に合ったほうを選ぶしかありません。たとえば現在シングルの女性で、これからもシングルのまま働き続けて収入に心配がないという人は、一生賃貸でもいいかもしれません。

ただし、老後の住居費についてはよくイメージしておく必要があります。年金収入に頼る生活のなかで、家賃を捻出するのは大変だからです。賃貸暮らしを貫く予定の人は、老後の住居費を現役時代のうちからしっかりと貯めておく必要があるでしょう。

家を持っていれば、いざというときに役立つ

一生賃貸でいいと考えている独身女性であっても、将来を見据えて家を買っておくという選択肢もあります。自分は賃貸住宅に住みながら、一方でワンルームマンションを買うという方法です。

購入したワンルームマンションを賃貸に出すことで、家賃収入が得られます。ワンルームマンションといえども高額ですから、購入時にはローンを組む方が多いでしょう。ローン支払いの他、管理費・修繕費なども発生するので、月々の収支を見えると、実質的には家賃収入はほとんど手元に残らないか、わずかな赤字になります。

ただし、不動産所得には「減価償却費」というものがあります。これは、「実際に支出はしていないけれども、帳簿上は支出として計上できる費用」のことです。この減価償却費を使うことで、不動産所得を赤字にすることができます。そして不動産所得の赤字とサラリーマンとしての給与所得での黒字を通算することで、所得税・住民税の節税になります。

つまり、ワンルームマンション投資を行い、家賃収入を得つつ節税しながらローンを支払っていくことで、将来はその資産が自分のものになるわけです。老後は、そのまま賃貸として家賃収入を得てもいいし、売却してまとまったお金を得るという選択肢もあります。もちろん、自分が住むことも可能です。ワンルームマンション投資によって、使い勝手の良い資産を持てるので、老後への大きな安心感につながります。

賃貸派、持ち家派の議論に答えを見出すのは難しいですが、老後の安心を見据えたライフプランを考えたとき、ワンルームマンションの経営も一つの選択肢として検討してみるのもいいかもしれません。