2022.08.16UP 駐車場経営は手軽に儲かる?マンション投資と比較!

空き土地の活用方法にはさまざまありますが、低コスト・低リスクで始められるものとして駐車場があります。
ただし、日本における自動車保有台数は横ばい傾向なのに対し駐車場の台数は増加傾向にあります。
街づくりとの連携も指摘されています。ここでは、駐車場経営のメリット・
デメリットやマンション投資との比較について解説します。

日本国内の駐車場台数と自動車保有台数について

日本の自動車保有台数の伸びは、2000年代に入って急速に鈍化し、軽自動車では
多少増加が見られるものの2019年までの約10年で8,000万台に届かずほぼ横ばい状態です(自家用車/国交省)。
一方で駐車場台数は2013年に500万台を突破し、以降も増加の一途をたどっています。
自動車保有台数が頭打ちの中で、東京都心や地方都市で敷地を駐車場として活用する事例が増え、
需給バランスが崩れる地区も出始めています。そのため、まちづくりと駐車場の連携を強化し、
街並みの分断や交通トラブルを回避する動きも見られるようになりました。
そうした背景も十分考慮に入れた上で、当該土地が本当に駐車場に向いているかを検討する必要があるでしょう。
また、駐車場経営は基本的に低コスト・低リスクな投資とはいえ、なるべく長期的な視点で判断できる、
また他の投資に目移りしない人に向いているといえます。

駐車場経営とマンション投資を比較!

単に駐車場経営といっても、タイプは多様で規模も個別に異なるので、
その土地ごとの広さや立地条件などに合ったものを選ぶことが必要です。
たとえば、運営の手間もかからず手軽に始められるコインパーキング、
月額で賃貸契約を結ぶ月極駐車場、土地面積が狭い場合はタワーパーキングという選択肢もあるでしょう。
今後はEV(電気自動車)が急速に普及することを考えると、
これまで必要なかった充電設備が必須となる可能性が極めて高く、コストが増すと予想されます。
反面、充電設備を持つ駐車場はまだ少ないため、ビジネスチャンスだととらえることも可能です。
いずれにしても、駐車場経営は大きな収益を期待することは難しく、
もともと所有している土地の活用法として検討すべきでしょう。
対して、マンション投資の場合はローンを組むことで初期投資を抑えることもでき、
固定資産税などで軽減措置が受けられます。どちらも短期的に大きな収益を上げるというよりも、
長期的・安定的に利益を得る目的で行う投資方法として、検討の価値があるといえるでしょう。

まとめ

駐車場経営は低コスト・低リスクで始めることができ、専門運営会社との
コインパーキング経営なら手軽に始められますが、短期間に大きな収益を得ることは難しいでしょう。
また、マンション投資も、税制上の優遇措置は受けられても
限られた期間に大きな収益を期待するのは難しく、長期的、安定的な投資として検討するのが賢明です。