2022.04.12UP 退職金は目減り傾向!
定年退職後は資金を使いながら運用・資産寿命を
上手に延ばすのが良い!

ひと昔前までは、終身雇用制度に守られながら定年退職まで勤めれば、その後は退職金で老後を快適に暮らせると信じられていました。しかし、最近の傾向では退職金は年々目減りする傾向にあり、退職金制度を廃止する企業が増えてきています。そのため、退職金を上手に運用して資産寿命を延ばすテクニックが重要です。今回は、退職金の現状と運用のポイントをわかりやすく解説します。

平成30年の退職金の金額は大きく目減りしている

実際のところ、退職金はどの程度目減りしているのでしょうか。厚生労働省が5年ごとに発表している「就労条件総合調査」の平成30年度版を引用して解説します。

大学を卒業して管理・事務・技術職などの職種で定年退職を迎えた退職者への平均給付額は以下のように推移しています。

平成15年(2003年) 2,499万円
平成25年(2013年) 1,941万円
平成30年(2018年) 1,788万円

およそ10年間の間に平均給付額が1,000万円以上目減りしています。

続けて平均年金月額を見てみましょう。厚生労働省の「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、平均年金月額がもっとも高いのは神奈川県で、厚生年金保険の平均月額は16万6,546円、国民年金は5万5,992円です。

神奈川県を含む関東地方の平均年金月額は地方よりも高めなので、居住地域や企業規模によっては、厚生労働省の統計よりもさらに厳しい現状にあると考えられます。

これらの金額は、あくまでも終身雇用のもとで定年退職を迎えた社員に対する支給額です。転職などで就業年数が短くなるとさらに厳しい数字になることが想定されます

定年退職後は資金を使いながら運用・資産寿命を延ばす!

健康寿命が延びている今、資金を上手に運用しながら資産寿命を延ばすことが求められています。
資産運用を検討する際には、まず初めに自分自身の資金を4種類に分類して見直してみましょう。

第1に「流動性資金」、3ヶ月から半年程度を目途にした生活のための資金です。

第2に「目的別資金」、これから必要になる資金、自宅のリフォームや子供の結婚などで数年間の間に使うことが想定される資金です。

第3に「安全性資金」、老後資金など10年後などを見据えて確保しておくべき資金のことです。ローリスクの運用を心がけましょう。

最後に「収益性資金」、より老後を豊かに暮らすため、子供に資金を残せるように、リスクをコントロールしながらも積極的に運営する資金です。

大切なお金をしっかりと分類し、手元にしっかりと残すべき資金と、柔軟に運用可能な資金とを明確にしておくことが何よりも重要です。ただし、運用はあくまでも計画的に行わなければなりません。よく理解できないような金融商品に手を出すことは禁物です。

まとめ

退職金は年々減少傾向にあります。
そのため、目減りしつつある退職金をどれだけ有効に活用するかが、今後の資産運用の重要なポイントとなります。確実に手元に残すべき資金と、運用に回して利益を期待する資金とに明確に分類して管理しましょう。ただし、運用を行うといっても安易に金融商品にチャレンジすることは禁物。着実な利回りで、比較的リスクが少ない「不動産投資」が資産形成にはオススメです。