2022.02.22UP 50代の預貯金額はどれぐらい?老後が近づく年代の預貯金事情

いずれやってくる老後に備えて、貯蓄をしているという人は多いでしょう。
特に老後が近づいてきている50代ならなおさらです。
今回は、この先何が起こるかわからない今の時代、50代の預貯金額を中心に老後に備えた預貯金事情をご紹介します。

50代の平均貯蓄額は1,194万円

そう遠くない将来に老後を迎える50代は、どれくらい貯蓄しているのでしょうか。
金融広報中央委員会が発表した2019年の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、
50代・1世帯あたりの金融資産保有額の平均は1,194万円となっています。

ただし、50代の金融資産保有額の中央値は600万円となっており、
平均の1,194万円とは倍近い差があることから、
限られた富裕層が平均額を押し上げているとみていいでしょう。
実際のところは、600万円前後の貯蓄額の世帯が多いものと考えられます。

1000万円あれば何年暮らせる?

2019年に金融庁が報告書で発表した「老後には2,000万円が必要」という問題で
日本国民がざわついたのは、記憶に新しいところでしょう。
しかし、実際65歳までに2,000万円の貯蓄ができる世帯はごく一握りで、
多くの世帯では2,000万円の貯蓄はなかなかできません。
そもそも公的年金だけでは老後の生活が成り立たないことに問題がありますが、
仮に1,000万円の貯蓄だと何年暮らせるのでしょうか。

ほぼ利息の付かない1,000万円の預貯金を毎月5万円取り崩していった場合、
17年弱で預貯金は尽きてしまいます。
ちなみに、65歳からほぼ利息の付かない2,000万円の預貯金を毎月5万円取り崩していった場合33年、
つまり98歳までは資金が持つ計算となり、2,000万円あれば確かに人生100年時代を何とか乗り切れるといったところです。
しかし、1,000万円の預貯金であっても資産運用しながらであれば資産の寿命はもっと延ばせます。

このことからも、安心して老後を迎えるためには、ただ金融機関にお金を預けるだけでなく、
資産運用して増やすということも考えておく必要がありそうです。

まとめ

間もなく老後を迎える50代は、やはりそれなりに貯蓄をしているようですが、
多くの人は必要な金額まで貯蓄するのはなかなか難しいでしょう。
安心して老後を迎えるためには、ただ貯蓄するだけでなく、
不動産投資などの資産運用を活用して増やすことも必要です。
この機会に資産運用や不動産投資を検討することをオススメします。