2022.01.25UP 国内企業で過去最高の利益を上げたソフトバンクグループが社債を発行

普段預貯金はしているけれど、金額を増やすための投資や資産運用はしていないという方も少なくありません。
しかし、ソフトバンクグループが発表した利益や社債発行のニュースをきっかけに、
投資に興味を持ち始めたという声も耳にします。
ここでは、混同されやすい社債と株式の違いについて解説します。

ソフトバンクグループの利益が約5兆円に

日本における大手通信会社であるソフトバンクグループは、
2020年度の最終利益が4兆9,879億円であることを2021年5月12日に発表しました。
SMBC日興証券が東京証券取引所に上場している企業の中で比較した際、
4兆9879億円という利益金額は過去で最も高い金額だったそうです。

海外と比較しても決して引けを取らない金額で、
いわゆるGAFAと呼ばれる大手IT企業群と同等レベルの利益ともいえます。
同じアジア圏である中国と比較した場合は、アリババグループやファーウェイ、テンセントといった
大手IT企業よりも高い利益なのです。

1週間後の2021年5月19日、ソフトバンクグループは個人投資家に向けた社債を総額4,050億円分の発行を発表しました。

社債と株式の違い

社債は株式投資のように個人投資家にも対応している方法ですが、性質は大きく異なります。

株式の場合、個人投資家が出資して会社の株を購入します。
株自体を投資家が保有するため、購入費用が戻るとは限りません。
購入した株の株価が上がれば利益となり、反対に下がってしまえば損害になります。
株価変動の他にも配当金の受け取りや株主優待も利益のひとつです。

社債は、株ではなく「債権」を購入します。債権とは平たくいうと企業の借金で、
一定期日になれば投資した分の金額を返してもらえる仕組みです。
利息が発生するため、投資家は返済される金額以外の収入が得られます。
基本的にはお金を借りた企業が倒産しなければ損害は発生しません。
ただし、必ずしも倒産しないとは限らないため、社債を購入する企業をきちんと見極める必要があります。

まとめ

GAFAと比較しても引けを取らない大きな利益をだしているソフトバンクグループが社債の発行を発表しました。
社債は株式投資とは異なり投資金額は一定期日に返済されます。
社債以外の投資方法としては、毎月家賃の収入が期待できる不動産投資などもオススメです。