2021.08.31UP 老後も収入は維持できる?企業が65歳以上の雇用に求める条件とは

老後も安定した生活を送るのであれば、なるべく長く働き続けたいところです。
では、企業が考える65歳以上の雇用で求める素質や雇用条件はどのようになっているのでしょうか。
また、65歳以降に働くときに注意しておきたい年金減額の仕組みについてもご紹介します。

企業が考える65歳以上の雇用で求める素質や雇用条件

近年、65歳以上の就業についての関心が高まっています。
その中で、企業が考える65歳以上の雇用で求める素質や雇用条件として、
内閣府「令和元年度 年次経済財政報告の調査結果によると、以下の3点が特に重要となっているようです。

・健康上支障がない:約68%
・高い専門的な技術を保有:約60%
・働く意思・意欲が高い:約53%

この結果から、多くの企業が求める素質、雇用条件として、最も重要となっているのが健康面に関するものでした。
次いで、専門的な技術の保有、働く際の意思や意識と続いています。

65歳以降に働くときに注意しておきたい年金減額の仕組み

現在の制度では、年金支給開始年齢になれば、働いているかいないかに関わらず年金を受け取ることができます。
しかし、働きながら受け取れる「在職老齢年金」は、収入額に応じて年金が減る制度なので注意が必要です。

年金も給与も両方もらえるなら働くべきだと感じるかもしれませんが、
実際は「年金+給与」が基準額を超えてしまうと、減らされてしまいます。

具体的に、どの程度減るのかというと、
「年金月額(※1)と総報酬月額相当額(※2)の合計が基準額を超えた場合、
基本的に超えた金額の半分の年金額がカットされます。
基準額とは、65歳未満は28万円、65歳以上は47万円です」と決められているのです。

※1 老齢厚生年金(年額)を12で割った額。基礎年金、加給年金は含まない
※2 直近1年間の給与に賞与を足し、12で割った額

例えば、65歳未満でひと月の年金が10万円、
給与が24万円の場合、28万円を超えた6万円の半分である3万円がカットされるため、
ひと月の年金額は7万円です。
しかし、基準額を超えても、年金はカットされますが、給与は減りません。
つまり、給与額を増やせば収入の絶対値は増えるため、
バリバリ働くことで老後も安定した生活を送れます。

まとめ

自分だけが老後も働いて稼ぐのではなく、資産形成などをしてお金を増やす方法もあります。
そうすれば、年金や労働以外での収入を得ることができるでしょう。
老後も安定した生活を送るために、働いて収入を増やすだけでなく、
若いうちから資産形成に取り組むことをオススメします。