2021.08.23UP 不動産価値の変動とコロナ禍後の金融機関の動き

新型コロナウイルス流行の影響は、個人レベルでの収入にも大きな変化をもたらしました。
コロナ禍において不動産投資を検討する場合、その影響についてもよく考えることが大切です。
今回は、コロナ禍における不動産投資について、
「不動産価値の変動」と「コロナ禍後の金融機関の動き」の2つの観点から解説します。

住宅の不動産価格指数は前月比で0.4%上昇

不動産価値とその動向を見極めるためには、国土交通省が発表している最新の不動産価格指数を確認することが大切です。
令和3年2月の同指数に関する調査では、全国の住宅総合の数値が前月比0.4%増の 117.4であることが分かっています。

また、住宅地に限定した同指数は前月比0.3%増の102.7、
同じく戸建住宅に限定した同指数は 前月比0.6%増の103.0なのに対し、
マンション(区分所有)に限定した同指数は前月比1.0%増の158.9と突出しているのです。

これらの数値から、不動産価格指数を基準とした場合、
マンションの価値は非常に高く、投資対象としても適しているといえるでしょう。

コロナ禍後の金融機関の動きの変化

今から不動産投資を始めるという場合には、
新型コロナウイルスの流行が終息したあとのこともよく考える必要があるでしょう。
特にコロナ禍後の金融機関の動きに関しては、注視しなければなりません。

現状、多くの金融機関ではコロナ禍以後のことを想定した投資用物件の審査基準の見直しが進められています。
これまで、不動産投資のローン審査では、物件の評価よりも債務者の年収や雇用形態が重視されていました。

しかし、ここ数年で金融機関の物件審査の目線は格段に厳しくなってきており、
相場から大きく離れた物件、構造に問題がある物件はローンの融資が通らないケースも多くなっているのです。
これにより不動産投資では、相場に見合った価格の物件を見つけやすくなるという点で
投資家に大きなメリットがもたらされるでしょう。

このことは、不動産投資におけるリスクの低減が推進されるといい換えることもできるため、
とりわけ投資初心者にとって投資を始めやすい環境が整いつつあるといえます。

まとめ

新型コロナウイルスの流行による影響は不動産業界にも及び始めました。
また、金融機関では終息後を見据えた動きも見られており、
とくに投資初心者にとってはマンションを中心に
リスクの低い投資が可能になるというメリットがもたらされるといえるでしょう。
リスクの低い不動産投資で、将来に備えた資産形成を始めてみるのがオススメです。