2021.08.17UP 高齢者世帯の生活費の赤字状況をリアルに解説!

年々増加する生活費と上がらない年金支給額により、
年金だけでは生活費を賄いきれない高齢者世帯が増えています。
人生100年時代に突入した今、
安心して老後を迎えるためにも若いうちから定年後に収入を増やすための手段を確保しておくことが大切です。
今回は、高齢者世帯の生活費の赤字状況と定年後に収入を増やす方法についてご紹介します。

高齢者世帯の生活費の赤字状況

高齢者世帯における日常生活費不足は、年々深刻になってきています。
少し古いデータになりますが、内閣府が2012年に公表した高齢者世帯の生活実態調査では、
約40%の世帯で毎月の家計が赤字になることがあるという結果が出ているのです。
この背景には、年々増加する生活費に対して公的年金制度改革による
年金支給額の抑制により収入が伸び悩んでいるという現実があります。
そのため、慢性的に生活費不足の状態となり、家計が赤字に。
預貯金を取り崩して赤字の補填を行っているものの、
長寿化の進展によりいつまでもつかはわかりません。

定年後に収入を増やす方法

定年後の生活費を公的年金だけでは賄いきれない高齢者世帯が多いこともあり、
人生100年時代を迎えた今、
我々は預貯金以外の資金調達手段を考えなければなりません。

定年後に収入を増やす方法としては、
まず公的年金に上乗せできる制度を利用することです。
私的年金制度である確定拠出年金に加入したり、
自営業やフリーランスの方の場合は国民年金基金に加入したりするという方法もあります。これはもらえる年金額を少しでも増やすための方法です。
年金の上乗せという方法としては、
保険会社の年金型保険に加入する方法もあります。

また、定年後も継続雇用制度や再雇用制度などを利用して、
働き続けることもひとつの方法です。
最近は元気な高齢者が増えているため、
定年後も働く人の数は増加しています。
定年後も働き続けることができれば、
生活費の不安もかなり解消されるでしょう。

その他の方法としては、
不動産投資などを利用して収入を確保するという方法もあります。
若いうちから不動産投資による家賃収入などで、
老後の収入を増やす仕組みを作っておけば安心して老後を迎えられます。

まとめ

老後になると蓄えを切り崩しながら生活することになります。
現役時代から資産形成などを行うことで、老後の収入を増やせるでしょう。
年金の上乗せ制度の利用や働き続けることも、定年後の収入を増やすのに有効ですが、
上乗せ制度で増やせる年金の額はあまり多くありません。
継続雇用や再雇用の制度を利用して働ける期間にも限りがあるため、
安定した家賃収入などが期待できる不動産投資を検討してみましょう。