2019.08.20UP あなたは老後資金2000万円を用意できるか。公的年金に依存するリスク

「夫婦で95歳まで生きるには老後の資金が2,000万円必要となる」というニュースが世間を騒がせたのは記憶に新しいかと思われます。政府は否定していますが、自分たちが年金暮らしになったとき本当に生活していけるのか不安に思っている方も多いのではないでしょうか。超高齢化社会を生きる私たちが、今できる備えについて考えてみたいと思います。

「老後資金2,000万円」発言

冒頭でもふれたように「老後資金2,000万円」の旨を述べた報告は世間を騒がせました。いきなり用意しろと言われても簡単には準備出来る金額ではありません。そこで今回は、預貯金は年代別でいくらあるのかを調べました。

「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](平成30年)」では、現状預貯金などの金融資産がゼロの割合は、20歳代が32.2%、30歳代が17.5%、40歳代が22.6%、50歳代が17.4%、60歳代が22%、70歳以上でも28.6%との結果になりました。2000万を貯めるどころか預貯金すらできていない、というケースも決して少なくないのです。

本当に年金だけでは暮らしていけない?

実際、本当に2,000万円が必要で、年金だけでは生活できなくなるのでしょうか?調べによると、全体の49.7%が主に公的年金だけで生活をしているという現状です。政府は、「所得代替率」と呼ばれる現役世代の平均手取り年収と公的年金の受給額の比率について、「現状62.7%であるのに対し2043年度には約50%に下がる」との可能性を指摘しています。

これは現役世代の給料ベースに考えると、年金受給額の実質2割カットとなります。平均生活費308万円が246万円になるので非常に厳しい生活になると予想されます。

早い段階から資産形成が必要

資産を形成しないまま老後を迎えてしまうと、年金だけでは厳しい生活になることがわかりました。生活していくためには資金は必要ですし、働けなくなるといった可能性も考えられます。そのためには早いうちから資産形成をしていくことが大切となります。その方法として、様々な資産形成方法が考えられますが

時間にゆとりを持ちながらはじめられる資産形成の一つとして、不動産投資が挙げられます。不動産投資は、毎月、家賃収入が得られ、ローン返済後は実物資産となりますので、時間にゆとりを持ちながら、安定した資産形成ができる方法と言えます。

まとめ

老後資金2,000万円問題により、年金だけでは老後生活することが難しいということが露呈しました。また、年金額が今後カットされていくにつれて、現在の最低水準を大きく下回ることが予想されます。老後を迎えてから、慌ててしまう前に早い段階からの資産形成をする必要があります。