2019.02.12UP オリンピック後に不動産価格は下がる?2012年ロンドンの事例を確認しよう

2020年に開催される東京オリンピックを不動産投資の好機としてとらえる人が増えています。既に投資済みの人もいれば、これから投資を考えるという人も多くみられます。果たして東京オリンピックで不動産投資にメリットはあるのかを考えてみます。

過去の事例を考えてみる

2012年のロンドンオリンピックを例にとると、ロンドンではオリンピック後もマンション価格も賃料も右肩上がりで推移しました。何故ロンドンなのか、それを挟んで北京オリンピックにリオデジャネイロオリンピックもあったのに…。確かにそうなのですが、経済規模や生活水準など、東京とロンドンは似ている面が多いのです。

何故、ロンドンではオリンピック後も不動産価格が上がったのでしょうか。オリンピック直後だけではなくその後5年間も上がり続け、2016年のオフィスの価格は2010年に比べて170%以上に上昇したのです。ロンドンの場合、理由はいろいろあるのですが、世界経済が好調であったことと、もともと、成熟した都市機能だったのがさらに整備されたことが大きいのです。それは、東京にも同じことがあてはまります。日本経済は戦後最長の景気拡大を続けています。また、豊洲市場開場など、都市機能がさらに整備されていく点も、ロンドンと東京は似ています。それを考えると東京オリンピック後も不動産価格はさらに上がり続けることが予想されています。

東京オリンピック後の予想

東京オリンピックという熱病が冷めて、不動産価格の下落があると予想するアナリストは少なくありません。しかし、それも一時的な下落であり、不動産の需要は増加傾向にあるので、極端な下落まではおこらずに不動産価格は回復し、さらに上昇していくと見るアナリストもいるのです。今後の不動産価格の予想をする場合、オリンピック開催前後のロンドンと東京は似ている点が多くみられるので、ロンドンを参考にして、それを東京の事情に当てはめて不動産投資を始める人が増えることでしょう。

まとめ

東京とロンドンを比較すると驚くほど似たような面があります。オリンピック後でも不動産価格の下落がなかったロンドンは、東京にとって大きな予測材料となっているのです。2020年東京オリンピック後も数年にわたって不動産価値が上昇する可能性があるのですから、不動産投資を始めるタイミングとしては今が絶好のチャンスといえるでしょう。