2023.06.30UP     金利が上がっても期待できる?
長期的な資産形成にはJ-REITがオススメな理由

資産形成にはさまざまな手段があり、特に初心者の方の中には
どの手段を選べばよいか分からないという方も多いのではないでしょうか。
J-REITは近年注目を集めている資産形成手段のひとつで、投資初心者の方にもオススメです。
ここでは、長期的な資産形成にJ-REITがオススメの理由を解説します。

不動産投資信託のJ-REIT市場では割安感が高まっている

不動産を対象とする投資信託であるJ-REITについては、全体として割安感が高まっているという傾向があります。
このことは具体的な数値として表れており、不動産証券化協会が発表したJ-REIT市場全体の
NAV倍率は2022年11月末時点で1.07倍、東証REIT指数は前月末比-0.24%の1,970.04ポイントです。

とりわけ、東証REIT指数については、2022年11月の段階で金融緩和の継続が予想されていたので、
直近5年で3.6%以上の高い分配利回りが期待できるJ-REITの数値については緩やかな上昇が期待されていました。
しかし、日銀による金融緩和策の修正による影響を受ける形で、2022年12月のREIT指数は
前月末比-3.86%の1,894.06ポイントにまで減少しています。修正が発表された
2022年12月20日には5%を超える大幅下落となりました。

J-REITの基本と仕組み

J-REITとは不動産を対象とする投資信託です。証券口座での購入が可能な点や株価と
同じように価格が変動する点や、配当金が得られる点などで株式投資と共通する部分も多くあります。
これまで株式投資を行っていた人が不動産に特化したJ-REITに乗り換えるケースも少なくありません。

また、投資信託であることからJ-REITでは運用をプロの投資家に一任できます。
それに加え、一口当たりの価格が安いことから、一般的な株式投資と比較して
投資を始める際のハードルが低いこともJ-REITの大きな特徴です。

一方でJ-REITには日銀による政策変更の影響を受けやすいという特徴もあります。
今後、日銀が利上げを行った場合、分配金の安定性が損なわれるといった
不利益が投資家にも及ぶ可能性があり、この点では慎重に検討すべき投資手段と言えるでしょう。

まとめ

不動産に特化した投資信託であるJ-REITは、専門知識を持たない投資初心者にとって有力な選択肢のひとつです。
ただし、運用にあたっては、日銀による利上げなどによって生じるリスクについてもご理解しておかなければなりません。
メリットやリスクを検討した上で、J-REITで不動産投資を始めてみてはいかがでしょうか。