2023.06.23UP     定期預金はオススメできない?
定期預金のデメリット

自身の将来に備えて資産形成を検討する場合、定期預金を選択肢のひとつとして考える方も少なくありません。
しかし、定期預金にはメリットだけでなくデメリットもあるため、詳細について正しく理解しておくことが大切です。
ここでは、定期預金のデメリットについて解説します。

2022年の預金者預金は低水準

定期預金による資産形成について検討する際には、
現時点での定期預金を含めた預金全般の水準やその動向を確認しておかなければなりません。

2022年3月末の時点で銀行が保有する預金残高は219兆円となっており、この数値は2006年3月以来の低水準となりました。
また、昨今では物価上昇によって実質金利に強い低下圧力がかかっており、
とりわけ定期預金額に関してはさらなる減少が予想されます。

このことから、近年では投資信託などの利回りの良い金融商品へ資金がシフトしている傾向が見られます。
また、低金利が長期化すれば定期預金はさらに減少することが考えられ、
定期預金そのものがデメリットの多い資産形成手段になりつつあると言えるでしょう。

定期預金の基本的な仕組み

そもそも定期預金は、満期日を迎えるまでは原則的に引き出しができない預金であり、
普通預金に比べて金利が高い点がメリットです。
そのため、一般的に定期預金は長期的な貯蓄を念頭に置いた預金として利用されることが少なくありません。

しかし、昨今では低金利の影響がこの定期預金にも及んでおり、
本来のメリットである普通預金よりも金利が高いという魅力が大きく損なわれています。
そのため、特に利息を目当てとして定期預金を利用するケースは著しく減少しているのです。

また、定期預金は原則的に満期日を迎えるまでは引き出しができず、
途中で解約をすると高額な手数料が発生することもあります。
このことから、長期間に渡ってお金を預けるにもかかわらず、低金利により多くの利息が期待できないことも、
定期預金の大きなデメリットです。

まとめ

かつては貯蓄目的で利用されるケースが多かった定期預金ですが、
低金利状態が慢性化した昨今ではメリットが大きく損なわれつつあります。
そのため、資産形成では定期預金以上にメリットの多い不動産投資などの手段を選択するのがオススメです。