2024.04.09UP 不動産投資のデメリットは?
サラリーマンが知っておくべきリスクを解説

本記事では、不動産投資に関するデメリットはどんなものがあるのかについて解説します。
昨今、不動産に限らず投資という言葉を耳にする機会が多くなりました。
メリットだけではなくデメリットも把握することによって、どんな投資が自分に合っているかを把握することにもつながります。
どのようなデメリットがあるのかをしっかり把握していきましょう。

不動産投資のデメリットとは?

不動産投資は様々な形態で行われており、少額からの投資も可能です。
そんな不動産投資にはどんなデメリットがあるのかを解説していきます。
主なデメリットは以下の3点です。
・投資額が大きい
・空室のリスクがある
・すぐには現金化できない

投資額が大きい

1つ目に挙げられるデメリットは、投資額が大きいことです。
不動産投資では、物件を購入するために初期費用がかかります。
これには物件の頭金、不動産取得税や登記費用、仲介手数料、保険料などが含まれます。
大きな投資額を必要とする場合、自己資金だけで購入することが難しいでしょう。
銀行から融資を受けることや手ごろな中古物件をリフォームして運用するなど、初期費用を抑える工夫が必要です。

空室のリスクがある

2つ目に挙げられるデメリットは空室が発生するリスクを抱えている点です。
不動産市場の需給バランスは常に変動します。地域や時期によって、需要が高まる時期と低下する時期があります。

また経済の景況変動や不況の影響を受けることもあります。
経済が低迷すると、企業の倒産や転勤などにより入居者テナントが減少する可能性があり、
それによって空室リスクが高まります。
空室が発生した際には、新たな入居者が入居する前に清掃や修繕、改装が必要な場合があります。
これによって入居までの期間が長引き、収入が途絶える可能性があります。

すぐには現金化できない

3つ目に挙げられるデメリットがすぐには現金に換えることができないことです。
不動産市場は他の一般的な金融市場と比べて流動性が低いことがあります。

不動産を売却するには、適切な購入者を見つける必要があり、それには時間がかかることがあります。
同時に不動産を売却する際には、法的なものを含む様々な手続きや手数料がかかますから、
それらをクリアするために時間と労力が必要です。

さらに、売却時の物件の状態が買い手に受け入れられなければなりません。
物件の状態が良くない場合、売却価格が下がるか、売却が難しくなることがあります。

サラリーマンが知っておくべきリスクとは?

不動産投資は、サラリーマンの方でも少額で始められます。
これから不動産投資を始めようとしているサラリーマンの方が、知っておくべきリスクについても解説していきます。

物件の調査に手間がかかる

適切な物件を選ぶためには、その物件や周辺地域に関する豊富な情報を収集し、分析する必要があります。
これには不動産市場の動向、将来性などが含まれます。

物件の外観や内部の状態、周辺環境などを実際に現地で確認することが重要です。
これには物件を複数回訪問し、細部まで注意深くチェックする必要があります。

物件の所有権や法的な問題についても慎重に調査する必要があります。
契約書や法的文書のチェック、不動産の権利関係の確認などでも時間がかかるでしょう。
これらの情報収集には、専門家でなければ難しい場合が、ほとんどです。

物件の運営や収支管理にコストがかかる

続いて、物件運営や収支管理などのコストも発生するというものです。
所有する物件を適切に管理し、維持するためにはさまざまな費用がかかります。
これには定期的な清掃や修繕、保険料、法定費用など様々です。

物件がアパートやマンションなどの集合住宅の場合、共用施設の維持費も加わることがあります。
また、賃貸契約の管理や家賃の徴収、支払いの確認なども収支管理に含まれ、
そのために人材を雇いコストが重なる必要があるかもしれません。
毎月手出し(出費)が発生する可能性を加味しましょう。

修繕・空室・金利上昇のリスクを背負わなければならない

更に、修繕や空室、金利上昇といったリスクも発生することが考えられます。
例えば不動産物件は経年劣化や自然災害などによるダメージが発生する可能性があります。
これに伴って、修繕やメンテナンスが必要です。

金利が上昇すると、変動金利型のローンを利用している場合、返済額が増加する・返済期間が延長される可能性があります。
そのため結果的に収益が減少することが考えられます。
更に入居者が退却した場合、家賃収入が途絶えるため「空室リスク」が生じます。
これらのリスクを最小限に抑えるには、保険に加入する・借り換えに備えて積立を行うことが大切です。

本業に影響を及ぼす場合がある

不動産投資は収益を上げる機会がある一方で、本業に影響を及ぼす場合があります。
不動産投資は、物件の選定・管理、テナントとのやり取り、法的手続きなど多岐にわたる作業を必要です。
変動の著しい不動産市場は、物件の価値や収益を予測するのは困難です。

まとめ

このように、不動産投資というのは利益を得られるメリットがある一方で、デメリットも存在しています。
こうしたデメリットを踏まえたうえで慎重な計画とリスクマネジメントをしてこそ、初めて利益を投資によって上げられます。
本業への影響を最小限に抑えるために、リスクを理解し、適切なアクションで不動産投資に取り組んでみてください。