2024.03.05UP 不動産投資の利回り相場の目安を地域ごとに紹介!注意点なども解説!

不動産投資は、資産運用の手段として人気の高い投資のひとつです。
その魅力は、家賃収入を得られることや資産価値の増加が見込めることなどです。
しかし、不動産投資はリスクを伴う投資であるため、利回り相場を把握して投資を検討することが大切です。
ここでは、不動産投資の利回り相場の目安を地域ごとに紹介し、注意点についても解説します。

不動産投資の利回りとは

不動産投資の利回りとは、投資した金額に対してどれだけの利益を得られるかを表す指標です。
利回りは、投資した金額と家賃収入から計算できます。
例えば、投資した金額が1,000万円で家賃収入が100万円の場合、利回りは10%です。
利回りは、不動産投資の収益性を判断する重要な指標です。
利回りが高いほど、投資した金額に対して多くの利益を得られます。
しかし、利回りが高い物件は必ずしも良い物件とは限りません。
利回りが高い物件は、リスクも高い場合があります。
そのため、利回りだけを重視して不動産投資をするのではなく、物件の立地や築年数、
周辺環境などのリスクも考慮して投資をすることが重要です。

不動産投資には3つの利回りがある!

利回りは、大きく分けて以下の3種類があります。
1.表面利回り
2.実質利回り
3.想定利回り
それぞれ、下記のように計算をします。
【実質利回り】
(年間家賃収入-年間諸経費)÷(物件価格+購入時の諸経費)×100

【表面利回り】
現状の年間家賃収入÷物件価格×100

【想定利回り】
満室時の年間家賃収入÷物件価格×100

地域ごとの不動産投資利回りの目安!

不動産投資の利回り相場は、地域によって異なります。
一般的に、首都圏や関西圏などの大都市圏は利回りが低い傾向にあります。
一方、地方都市や郊外は利回りが高い傾向にあります。
以下は、各地域の不動産投資利回りの目安です。
首都圏:3%〜5%
関西圏:3%〜4%
東海圏:4%〜5%
中国四国地方:5%〜6%
九州沖縄地方:5%〜7%
以下で詳しく解説していきます。

首都圏の利回り相場

首都圏の利回り相場は、3%〜5%です。
首都圏は人口が多く、経済活動が活発なため、家賃相場も高くなっています。
しかし、物件価格も高く、利回りは低くなっています。
例えば、東京都心部にあるワンルームマンションの利回りは、3%〜4%程度です。
一方、東京都心部から離れた郊外にあるワンルームマンションの利回りは、4%〜5%程度です。
首都圏の不動産投資は利回りが低いため、リスクが高いと考えられるかもしれませんが、
首都圏は不動産市場が活況であることから、物件の売却も容易です。
そのため、首都圏の不動産投資は長期的な資産形成に適した投資と考えられています。

北海道・東北地方の利回り相場

北海道・東北地方の利回り相場は、4%〜6%です。
北海道・東北地方は、人口が少なく経済活動が活発ではありません。
そのため、家賃相場も低くなっていますが、物件価格も低く利回りは高くなっています。
例えば、札幌市にあるワンルームマンションの利回りは、4%〜5%程度です。
一方、地方都市や郊外にあるワンルームマンションの利回りは、5%〜6%程度です。
北海道・東北地方の不動産投資は、利回りが高めのためリスクが低いと考えられるかもしれませんが、
北海道・東北地方は冬季の寒さが厳しいため、物件の修繕費がかさむ可能性があります。
そのため、北海道・東北地方の不動産投資は、中長期的な資産形成に適した投資と考えられています。

北信越地方の利回り相場

北信越地方の利回り相場は4%〜5%です。北信越地方は、北海道・東北地方と同様に人口が少なく、経済活動が活発ではありません。
そのため、家賃相場も低くなっています。
しかし、物件価格も低く、利回りは高くなっています。
例えば、新潟市にあるワンルームマンションの利回りは4%〜5%程度です。
一方、地方都市や郊外にあるワンルームマンションの利回りは、5%〜6%程度です。
北信越地方の不動産投資は、利回りが高めのためリスクが低いと考えられるかもしれませんが、
経済活動が活発ではないため家賃収入が不安定になる可能性があります。
また、北信越地方は雪が降るため、物件の修繕費がかさむ可能性があります。
そのため、北信越地方の不動産投資は中長期的な資産形成に適した投資と考えられています。

東海地方の利回り相場

東海地方の利回り相場は、4%〜5%です。
東海地方は首都圏に隣接しており、人口が多く経済活動が活発です。
そのため、家賃相場も高くなっています。
しかし、物件価格も高く、利回りは低くなっています。
例えば、名古屋市にあるワンルームマンションの利回りは、4%〜5%程度です。
一方、地方都市や郊外にあるワンルームマンションの利回りは、5%〜6%程度です。
東海地方の不動産投資は利回りが低めのため、リスクが高いと考えられるかもしれませんが、
東海地方は不動産市場が活況であることから、物件の売却も容易です。
そのため、東海地方の不動産投資は、長期的な資産形成に適した投資と考えられています。

関西地方の利回り相場

関西地方の利回り相場は、4%〜5%です。
関西地方は、首都圏に次ぐ人口規模を誇り経済活動も活発です。
そのため、家賃相場も高くなっています。
しかし、物件価格も高く、利回りは低くなっています。
例えば、大阪市にあるワンルームマンションの利回りは4%〜5%程度です。
一方、地方都市や郊外にあるワンルームマンションの利回りは、5%〜6%程度です。
関西地方の不動産投資は、利回りが低めのため、リスクが高いと考えられるかもしれませんが、
関西地方は経済活動が活発であるため、家賃収入は安定しています。
また、関西地方は不動産市場が活況であることから、物件の売却も容易なため、長期的な資産形成に適した投資と考えられています。

中国・四国地方の利回り相場

中国・四国地方の利回り相場は、5%〜6%です。
中国・四国地方は、首都圏や関西圏に比べると人口が少なく経済活動も活発ではないため、家賃相場も低くなっています。
しかし、物件価格も低く、利回りは高くなっています。
例えば、広島市にあるワンルームマンションの利回りは、5%〜6%程度です。
一方、地方都市や郊外にあるワンルームマンションの利回りは、6%〜7%程度です。
中国・四国地方の不動産投資は利回りが高めのため、リスクが低いと考えられるかもしれませんが、
経済活動が活発ではないため、家賃収入が不安定になる可能性があります。
また、中国・四国地方は冬季は寒さが厳しいため、物件の修繕費がかさむ可能性があります。
そのため、中国・四国地方の不動産投資は中長期的な資産形成に適した投資と考えられています。

九州・沖縄地方の利回り相場

九州・沖縄地方の利回り相場は、5%〜7%です。九州・沖縄地方は、首都圏や関西圏に比べると人口が少なく、経済活動も活発ではありません。
そのため、家賃相場も低くなっています。しかし、物件価格も低く利回りは高くなっています。
例えば、福岡市にあるワンルームマンションの利回りは、5%〜6%程度です。
一方、地方都市や郊外にあるワンルームマンションの利回りは、6%〜7%程度です。
九州・沖縄地方の不動産投資は利回りが高めのため、リスクが低いと考えられるかもしれませんが、経済活動が活発ではないため家賃収入が不安定になる可能性があります。
九州・沖縄地方の不動産投資は、中長期的な資産形成に適した投資と考えられています。

不動産投資の利回りをチェックする際の注意点!

不動産投資の利回りをチェックする際には、以下の点に注意しましょう。
・物件の立地・物件の築年数・物件の設備・物件のエリア・物件の用途・物件の管理状況・物件の修繕費用・物件にかかる税金
これらの点が、利回りに大きく影響します。
例えば、立地が悪い物件は家賃相場が低くなるため、利回りが低くなります。また、築年数が古い物件は修繕費用がかかるため、利回りが低くなる可能性があります。
不動産投資は、リスクを伴う投資です。
そのため、利回りをチェックするだけでなくリスクについても十分に理解した上で投資を行うようにしましょう。

まとめ

不動産投資の利回りについて、以下にまとめます。
・利回りは、投資の収益性を判断する指標です。
・利回りには、表面利回り、実質利回り、想定利回りの3種類があります。
・利回りは、物件の立地、築年数、設備、エリア、用途、管理状況、修繕費用、税金などの様々な要因によって異なります。
・不動産投資は、リスクを伴う投資です。
そのため、利回りをチェックするだけでなくリスクについても十分に理解した上で投資を行うようにしましょう。